三浦市観光案内:観光情報スクエア
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1.三浦半島の地形と地質

●地形
三浦半島は太平洋に突き出て、相模湾と東京湾とを分けています。
その広さは、南北約22km、東西の最大幅約10kmです。
地形的には、北・中・南の3帯に分けられます。

北帯− 半島のつけ根、多摩丘陵の南への延長に当たります。
中帯− 半島を北西から南東に走る3列の小山地(二子山地、大楠山地、武山地)を含み、中でも大楠山は242mと三浦半島の最高部をなしています。
南帯− 武山断層から城ヶ島までの地域で、三浦市全域を含み、南下浦断層を境に宮田台地と三崎海食台地とに分けられます。
上空から見た城ヶ島・三崎
▲上空から見た城ヶ島・三崎
●地質
三浦半島は、新生代新第三紀(2600万年〜200万年)、第四紀(200万年〜現在)の堆積物でつくられています。
半島の基盤は、「葉山層群」と呼ばれ、半島でみられる一番古い、第三紀中新世の前期(1800万年)の地層で、武山などの小山地はこの葉山層群が堆積した後の地殻変動によってできたものです。
三浦市は、葉山層群の上に堆積した、三浦層群の「三崎累層」(中新世の後期、700万年前)が基盤となり、さらにその上に第四紀の地層が堆積しています。
三崎累層は、「三崎町砂岩シルト岩互層」(三崎層)と「初声火砕岩層」(初声層)に区分されています。
中でも三崎層の中に、面白い現象が見られます。それでは歌舞島を出発し、これらの地層や地形を見ていきましょう。
地層図01 地層図02 地層図03

2.漣痕(波調層)

歌舞島をまわった海岸ぞいの道路を100mほど行くと、二町谷漁業協同組合の前に出ます。この建物の裏に、海に突き出たトンビ山と呼ばれる小丘陵と三つの小島があります。これが県の天然記念物に指定された「漣痕」です。この海岸一帯は、三崎層からできており、漣痕は砂岩とシルト岩の中に生じています。
これは大変細かいさざ波のような模様で、地層が堆積した時の波の跡が、地層に記録されたものといわれていますが、つまり海底地すべりによって生じたものではないかとも言われています。

3.海外のスランプ構造

海岸道路を進み、海外町の三さ路を左に曲がり50mほど行くと、右側にこの道路を作る際に削られた崖が数ヶ所あります。そのひとつに県の天然記念物に指定された「海外のスランプ構造」があります。
この周辺は、高さ5〜10mの海食崖(波によって削られてできた崖)が続き、三崎層の極めて良好な露頭が見られます。中には「漣痕」も形成されています。
スランプ構造は、褶曲を思わせるように地層がうねっています。しかし、うねっているのは地層の中の特定の部分だけで、その上下の地層はまったくうねっていません。ですからこれは地殻変動によって作られる褶曲とは考えられません。
これは地層が堆積中、海底に地すべりのような現象がおきて、動きやすい性質の地層がすべって、このような構造が出来たと考えられています。

4.諸磯の隆起海岸

諸磯湾を左に見て信号を右に曲がり、10分ほど山あいの谷を入った水田の北側の雑木林の中に、5m×10mほどの崖がのぞいています。
近よって見ると、直径1−2cmの小さな穴が岩壁に水平に数段並んでいます。
ここが国の天然記念物に指定されている「諸磯の隆起海岸」です。
この穴は、波うちぎわにすむマテガイやニオガイ、カモメガイなど、岩に穴をあけて巣穴としてそこで生活する貝−穿孔貝と呼ばれる−によってあけられたものです。
つまり、この崖に見られる穿孔貝の穴の列は、ここが昔海岸であったことを示しているのです。
岩は漣痕やスランプ構造を作っていた岩と同じ”三崎層”です。
この穴は四段あることから、地震のたびに土地が隆起したものだと考えられていますが、その地層がいつの時代のものかは、はっきりとわかっていません。
しかし、この場所が昔の異なった時代の波うちぎわの位置を示していることはまちがいありません。


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